新潮社「ルビンの壺が割れた」の感想と戦略について

2017年8月21日に新潮社より刊行予定の小説
「ルビンの壺が割れた」
この小説は
2017年7月14日から2017年7月27日の約二週間
事前に全文公開して
キャッチコピーを募集する企画を行っています。


取り敢えず読んで頂きたい

Kindleや各電子書籍の媒体でもDLして読めるようになっていますが、
出来れば横文字。
webで読むのがオススメです。
1時間程度で読み終えます

話の核心に触れるネタバレはしていませんが、
何処を触れてもネタバレになりそうなので
まずは真っさらな状態で読んでから
感想を読み進めて下さい。

<以下、感想>



<感想>

facebookから始まった
男女のメッセージのやりとりで構成される話。
読み終えた後、絶賛する程ではないなと思ったのが
正直な感想でした。

この小説は一度読み終え再読してみると
壺だと信じて読んでいたものが
一変して別視点の小説へと変わる。という
二度美味しいものになっています。
最初に読んだ時の違和感も
伏線として回収されていくのは
中々面白い感覚ではありました。
タイトルの「ルビンの壺が割れた」は
言い得て妙ですね。

ただ、後半で新事実をいきなり出されて
終わってしまうのは
読者に取ってフェアではありません。
無料で読んだからそういう展開なのかと納得しますが
書籍として購入して読んでたら
今後この作者の本は読まないかと思います。

内容も推理小説をよく読んでいる人には
御馴染みの往復書簡の叙述トリックのため
どんな内容かは、ある程度予想は付きました。
編集部のコメントで
「どんでん返し」というフレーズがあるのも
期待が大きくなり過ぎた要因です。

新潮社の戦略

読み終えた後、twitterで検索すると
「すごい」「面白かった」「怖かった」という感想と共に
「言う程ではない」「絶賛しすぎ」と
同意見の方も多く見られました。
ただ私もこうして感想をブログで述べたり、
感想をSNSで検索する辺り
悔しいかな新潮社の戦略にまんまと乗せられています。
もちろん、この感想を読みに来た方もその一人です。

三連休にキャンペーンが始まったのもあり
新潮社のツイートを見た人が小説を読み、
読んだ人が感想をつぶやき
更にそのフォロワーが気になって読んでつぶやく。
新潮社が宣伝した
何倍、何十倍の効果になっているのではないでしょうか。
今や1万RTといいねが付いています。

キャッチコピーを募集する事で
応募した人は発売後どんなコピーになったのかチェックし、
一度読んだ人は「先月のネットのやつ出たのか」と
思わず目を留めたり、手に取ってしまいます。

「ネットで話題の小説」

「1万RTされた問題作」

帯が目に浮かぶようです。

新潮社の戦略、参りました

ただしこの手は、禁じ手で
二度目は使えません。
この企画が吉と凶と出るか
8月の販売後が楽しみです。



という事で三連休の終盤ですが、
時間がある方や旅行の移動時間にでも
読書はいかがでしょうか?

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