年始に熊本で和食の美味しい店を教えてもらい
ランチへ行ってきました。
事前に座敷と聞いていたのですが、
連れてこられたのが木造建築の民家。
と思いきや
目的の店『健軍の杜 木斛邸』(たけみやのもり もっこくてい)になります。
まさかランチを食べに屋敷に行くとは予想外でした。
中に入ると更に驚かされます。
入り口に飾られている着物とドレス
ずらりと並ぶ焼き物の数々。
後で聞いて納得したのですが、
元々この建物では
小岱焼き(しょうだいやき)と呼ばれる陶器の販売をしていたようです。
後にレストランやギャラリー、結婚式場として
リノベーションされ今の形になっているとの事でした。
この足腰に優しく無い、急な階段も古い建物ならではです。
(※2階へは上がれません)
離れには気軽に飲めるビアバルもありました。
こちらも次の機会に行ってみたいです
靴を脱ぎ、通されたのは日の光が差し込む、ガラス張りの大広間になります。
中庭を眺めながらランチを頂く事が出来ます。
このガラスはなんと明治期のガラスになります。
そして奥に見えるのは御神木「木斛の木」
見るもの一つ一つに歴史が感じられ、
古い建物や建築を見るのが好きな自分にはたまらないものがあります。
ただの廊下でさえ美しい
よく見ると障子が破けていたり、修繕の後がありますが、
それも又味わい深かったりします。
料理が運ばれてきました。
注文したものは九織膳(きゅうおりぜん)と呼ばれるもので、
9つの日替わり逸品とお造りになります。
九織膳は
草(そう)1,890円
行(ぎょう)2,625円(+お造り)
真(しん)3,465円 (+お造り、サラダ、デザートプレート)
と3つのメニューになっていて、
これは真ん中の行になります。
この9つのメニュー見た目もさる事ながら
一つ一つ味付けも素晴らしいもので、
左上の豆腐だと思ったものが、実はあん肝豆腐だったりと手が混んでいました。
これはお酒の肴になる旨さ。
美味しいものを少しずつ食べたいと思うようになったのは年を取った証拠でしょうか。
こちらはご飯と味噌汁、お造りになります。
年末年始の食べ過ぎもあったせいか
量が多めに感じられました。
腹七分目にはお造り無しの草コースでも良かったかもしれません。
食後のデザート
これに+210円でランチコーヒーも付きます。
デザートの器も涼しげで変わった形ですね
この大正時代の旧邸でランチが食べられるというシチュエーション。
落ち着いた雰囲気。
どれを取っても素晴らしいものでした。
この旧邸から一歩外に出ると、ただの住宅地です。
目の前にはコンクリートの道路と月極め駐車場があります。
そんな中、取り壊されず
当時の様子そのままの屋敷が残っているという事がなんだか感動的でした。
柱や瓦にも歴史を感じさせられます
年配の方が好みそうなお店ではありましたが、
個人的には熊本に行った際は毎回訪れたくなる程気に入ったお店になりました。
ランチは予約必須だそうです
立派なお屋敷は、これからもずっと残っていて欲しいですね。
ごちそう様でした!
■健軍の杜 木斛邸(もっこくてい)
■熊本市健軍4丁目6-5
■TEL:096-331-4555
■営業時間11:30~14:30(OS14:00)
17:00~22:30(OS21:30)
■定休日:なし
■駐車場:25台